ドイツで23年ぶりに友人と再会し、その友人が出演する劇を楽しんだというお話
私は父の仕事のため、8歳の時に一年間ドイツに住んでいました。地元の小学校に通ったのですが、入学して最初の頃はドイツ語がわからないこともあり、なかなか他の生徒と話せずにいました。そんな中しばらくして、向こうから積極的に話しかけてくれる現地の友人ができました。その友人とは虫を一緒に捕まえたり、遊戯王カードを交換したりと、とても親しくなりました。特に、遊戯王カードは日本語のカードを持っていっていたので、現地の子供達にとってはとても珍しかったみたいです。
その友人の母親は舞台女優の仕事をしており、当時出演する劇を観に行った記憶があります。とても気さくな方で、一年が過ぎお別れする時にはまた将来会いましょうといってくれました。小さいながら覚えているのですが、その時、「日本からでもドイツからでも、見える月は同じです。日本に帰って月を見た時には私たちを思い出してください。」と彼女が伝えてくれました。この言葉がとても印象的でした。
私はドイツの大学院を修了したこともあり、一旦は日本に帰国しましたが、またドイツに戻ってきました。そして、ある時ドイツにいる私を両親が訪ねてきました。そこで、友人の劇を観に行こうという話になりました。ウェブサイトを確認したところ、まだ現役で出演していることがわかったからです。両親はお土産を準備しており、できれば直接渡したいが、実際に会えるかはわからないと考えていました。早めに劇場に到着し、受付の人にこれまでの経緯を話したところ、その友人を呼んでくれました。そこで23年ぶりにサプライズで再会できたのです。その後お土産を渡し、劇を楽しみました。
劇が終わったあとも時間を取ってくれて、思い出話に花が咲きました。月の話をしたら、覚えていました。再会できて本当によかったです。以上、『ドイツで23年ぶりに友人と再会し、その友人が出演する劇を楽しんだというお話』でした。